市役所の出世コースとは?地方公務員が出世する配属部署を元公務員の情報から調べてみた!

市役所看板 仕事

市役所の出世コースとは?

市役所の職員と言えば地方公務員。
公務員は年功序列だから、放っておいても出生するというのは昔の話。
1990年代にバブルが崩壊して以降、公務員人気が急激に高まり、優秀な人材が市役所に集まるようになってからは様相が変わってきています。

市役所っていうのは、いろんな部署があって、給料はどの部署も同じですが、いくつかの特別な部署にいると、出世しやすいと言われています。

「どの部署が出世しやすくて、どんな特徴があるのか?」

地方公務員として、市役所で23年働いてきた私が、出世する人たちがどんな部門で働いているかを見てきたので、他の方からの情報も交えながら、市役所で出世しやすい部門をまとめてみました。
市役所看板

市役所の出世コースとは?

市役所の出世コースの特徴から見ていきます。

市役所には、たくさんの部署がありますが、他の部署よりも「大きな権限」を与えられている特別な部署がありまして、出世コースに乗った方が配属される部署と言われています。
これらの部署では自治体運営の中核を担い、市を運営するために必要な「人」や「お金」に関する権限が大きいのが特徴で財政課や人事課が当てはまります。

また、部の取りまとめなど市役所全体の調整を行う総務課・企画課・秘書課、市長が選挙時に公約に掲げた重点施策を担当する部署も出世しやすい部署です。

このような部署では、仕事が複雑で難しいため、とても優秀な人が多く配属されますが、仕事は激務で残業も多く、体力も必要です。

地方公務員が出世する配属部署

ここでは地方公務員の中でも市役所の職員に焦点をあてて、具体的に出世コースと言われるのはどの部署なのかを紹介していきますが、紹介する順番はランキングではありません。

これは私自身の感覚ですが、ランキングはつけられないと思っています。それは、市役所や市長によって考え方もまちまちで異なるからです。

ここで紹介する部署を経験された方が部長など管理職に出世されていることが多いという事です。
また、課の名前は市役所によって若干違いますので、その点はご了承願います。

1.財政課

その名の通り、市のお金を管理する部署です。

主な仕事は、市の予算を計画し、予算を確認することです。
11月から翌年の2月までの間に、各部署から提出される予算の要求を審査し、次の年の予算を作成します。
各部署の担当者は予算の要求書を作成して財政課にその計画を説明し、財政課の担当者は計画を詳細に調査し、疑問点があれば質問します。

予算の要求は通常、各部署の上司たちが決めています。そのため、財政課の若手や中堅のスタッフは、上司が提出した要求に対して指摘をすることになります。
さらに、次年度の予算案が確定すると、市長や副市長に説明し、議論する必要があります。

財政課は、予算編成時期(10月から翌年2月ごろ)が一番忙しい時期ですが、補正予算がある場合はその時期も多忙で、特に2月に補正予算と当初予算が重なる1月から2月はピークとなります。

最近は働き方改革の影響もあるため、残業は以前ほどでもないようですが、それでも肉体的・精神的に負担の大きい仕事です。

この部署で経験を積むと、どの部署に異動になってもやっていけると他の部署でも高く評価されます。

2.人事課

市役所によっては職員課と呼んでいることもあります。

人事課は市役所内で職員の人事を管理する部署ですから、その決定が他の部署や市役所全体の未来に大きな影響を及ぼしますから、優秀な人材を選ばないわけにはいかないのです。

人事課では、職員の異動を手配するだけでなく、新しい職員の採用や既存職員の雇用条件や給与の管理、組織全体の人数制限や働き方の規定も担当しています。

その中でも、最も大変な仕事がやはり人事異動でしょう!
人事異動は単に職員を「3年以上同じ場所に配置しておきたい」とか「昇進させるべき時期」といった目安に従って配置するだけでは済まないのです。
個々の職員の事情や、市役所全体の人数制限や配置を考慮しながら、微調整が必要です。そのため、人事異動の時期になると残業が急増し、体力を要する仕事となります。

さらに、人事異動は職員の市役所でのキャリアや仕事内容に大きな影響を与えるため、不満や反感を買うこともあり、肉体的にも精神的にも非常に負担の大きい部署でもあります。

3.企画課

市政を統括し、市の総合計画や基本方針などを担当している部署です。
市によっては、財政部門と一緒にしているところもあります。

政策をまとめるために、市のトップである市長や副市長と頻繁にコミュニケーションをとります。市長や副市長の方針に合わせて政策を考える役割を果たすので、大きな権限を持っていると言えるでしょう。

事業計画を立てる際には、各部門の専門知識が必要とされることもあり、各部署からヒアリングして情報を収集し、意見をまとめる能力も必要です。

4.総務課

市政全体の組織や文書の管理を担当する部署です。
市によっては組織関係は企画課で担当しているところも多いです。

議案(条例案・条例改正案や予算案など)の調整から始まり、議員からの一般質問を受け付け、答弁する担当部署を割り振る仕事も行います。
法律や規則、指針の制定や改正もこの部署の仕事なので、勉強熱心で法律に詳しい人たちが総務課に配属されていることが多いです。

また、ほとんどの市で選挙管理委員会事務局を兼ねているおとがあり、選挙期間中は総務の仕事と並行して選挙に関する事務を遂行しなければならないため、非常に多忙となります。
さらに、私が居た市では国勢調査などの統計調査も担当していたため、常に多忙で激務でした。

全体の業務を調整するため、多くの職員とコミュニケーションを取るので、顔と名前を覚えてもらえます!

5.秘書課

市長や副市長のスケジュール調整など、秘書業務を行う部署です。

ですから、当然のごとく、信頼できてしっかりとした選ばれし人が配属されます。
市役所のいろいろな部署が、大切なプロジェクトや計画を市長や副市長と相談するので、秘書はたくさんの情報を扱うことになりますから、秘書になる人は秘密を守れる信頼できる人でないと務まりません。
また、対外的に人当たりが良く、接客に優れた方が配属される傾向にあります。

人事課や財政課のようにいつも残業が多いわけではありませんが、市長や副市長が土日に仕事があるときや出張時は秘書も随行しなければなりません。

6.国・県・民間企業への出向・派遣

市役所の公務員は、時には国や都道府県、他の自治体、あるいは民間企業に出向・派遣されるこがあります。
このような場合、選ばれるのは外に出しても恥ずかしくない優秀な職員で、自治体を代表して派遣されます。

出向・派遣については、希望者から選ばれたり、市長や部長などの推薦によってどの職員を出向・派遣するかを検討し、決定されます。

出向・派遣された公務員は、派遣先で学んだことを、自分の自治体に還元することも求められ、元の市役所に戻って来たら、企画課、財政課、総務課に配属されることが多いです。

7.自治体の花形事業を扱う部署

市によって行政課題は異なります。
待機児童の問題を抱えていたり、中学校の給食導入を検討していたり、また、観光事業に力を入れていたりと市長が選挙時に公約に掲げた重点施策として行っている事業の担当課も出世コースと言えるでしょう。

市役所財政課女性

元公務員である私自身の経験から感じたこと

一般的には上記にあげた部署が出世コースとなり、これらの部署を経験された方が部長副部長、場合によっては副市長まで出世されています(副市長は市長が指名し、市議会の承認を得なければならない)。

ただ、私がいた市役所でも出世コースと言われる部署に配属されなくても、管理職になった方はたくさんおられました。

例えば、保健福祉部には保健師建設部には建築技師土木技師といった専門の資格を持った方でないとできない仕事がありますし、専門職の方は勤め始めてから定年まで異動しないケースもあります。
当然、保健師や技師の資格を持った方を財政課や企画課に配属させることは特別な事情がない限り、あり得ません。
こういった方たちは保健福祉部、建設部でそれぞれキャリアを積んで、保健福祉部長や建設部長に出世されることもあります。

また、福祉系の大学を出られて福祉施設に一旦勤めてから公務員になられた方は当然福祉の知識も豊富ですから、福祉系の部署に配属され、異動することなく、そのまま保健福祉部長になられた方もおられました。

部長、副部長、課長、いわゆる管理職と言われる方々、何が一番大変かと言いますと市議会対応です。
市議会議員の質問に対して答弁しなければならないため、部や課の業務や課題を把握し、市民の代表である市議会議員にわかりやすく説明できる能力が求められます。

コミュニケーション能力に優れた人、リーダーシップの取れる人が管理職にふさわしいと思います。

だから、出世コースと言われる部署に配属されなくても、自分の得意分野をでその業務を極めるくらいの気持ちで仕事に打ち込み、コミュニケーション能力とリーダーシップを発揮すれば、出世できる可能性もありますよ!

まとめ

市役所の地方公務員が出世する配属部署は、
◎財政課、人事課、企画課、総務課、秘書課
◎国・県・民間企業への出向・派遣
◎自治体の花形事業を扱う部署

これらの部署に配属されなくても、得意分野で業務を極めてコミュニケーション能力とリーダーシップが取れる人であれば出世する可能性があります。

そして、何よりも出世するなら心と身体がタフであることです!

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